異空間への旅
昨日はとある写真家さんの取材でした。
テーマは”ロマネスク美術”。
11~12世紀に華やいだ教会や聖堂の写真を巡るお話で
ほぼフランスをぐるり1周、1000年前の光と影に映し出された写真たちを見て、
すっかりその時代へ飛んでしまいました。
この少し前にはイスラム勢力が台頭し、ヨーロッパはバタバタしていたのです。
それが落ち着いて修道院が筆頭に文化や教育をけん引するようになり、
巡礼が奨励され、スペインのサンティアゴ・エ・コンポステーラへ続く巡礼路が発展していきます。
もちろんしっかり仕事はしていたのですよ。
だけど、現在と1000年前と…
冷静だけど、パラレルに思考と想いが走って不思議な感覚でした。
この時代の聖堂や彫刻は素朴で地方色に富んでいます。
今回、紹介してくださった10以上の聖堂はどれも山の中にあったり、
訪れるのはちょっと大変そうだけど
たぶん、このうちいくつかは訪れるだろうな、と感じました。
同時に何とも言えない孤独感がサー、っと吹き抜け…
一瞬、もの悲しい想いで胸がいっぱいになり涙をこらえたという…
ひとり旅も好きですが、
ここへの旅は誰かと一緒に行きたいな、と思ったのでした。
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